2025.06.25

勇壮な夏の伝統行事「博多祇園山笠」

福岡市博多区では、毎年7月1日から15日にかけて勇壮な夏の伝統行事「博多祇園山笠」が執り行われます。
780年以上の歴史を持つこの伝統行事は、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
期間中10数メートルの絢爛豪華な飾り山笠が市内10数箇所に立ち並び、多くの観客が訪れます。
そして、祭り後半の10日からは締め込み姿の男たちが、重さ1トンもの山笠を舁き町中を勇壮に疾走し、祭りは静から動へと移ります。
最終日の15日には、祭りのフィナーレを見ようと沿道には多くの人々が集まります。午前4時59分、大太鼓の合図とともに一番山笠がドッと“櫛田入り”し、清道旗を回ったところでいったん山笠を止め、見物客を巻き込んで「博多祝い唄」を大合唱します。「魂が震える」と表現する人もいる瞬間です。
山笠が駆け抜けた後、櫛田神社の能舞台では午前6時から荒ぶる神様に捧げる鎮めの能が演じられます。

この夏は、「博多祇園山笠」で心ふるわせてみてはいかがでしょうか?

詳細は、博多祇園山笠公式サイトでご確認ください。

ユネスコ無形文化遺産「博多祇園山笠」の飾り山笠
写真提供:福岡市


櫛田神社は、博多祇園山笠が奉納される神社で、飾り山笠が6月を除き1年中展示されています。飾り山笠は、国重要無形民俗文化財に指定されており、毎年7月1日に作り替えられます。