「博多祇園山笠」で有名な「櫛田神社」

ユネスコ無形文化遺産「博多祇園山笠」で有名な博多の守り神「櫛田神社」で飾り山笠を見る

櫛田神社は、博多の総鎮守として「お櫛田さん」の愛称で広く福岡市民から親しまれ、また、不老長寿、商売繁盛の神として古くから信仰されてきました。

ユネスコ無形文化遺産「博多祇園山笠」で有名な博多の守り神「櫛田神社」
写真提供:福岡市

福岡市博多区の街中にあり、博多駅からは地下鉄もしくはバスで5~10分の距離です。
ここでは、参拝や祈願をするだけでなく、日本の伝統的な祭りや行事も楽しむことができます。

境内入口の「櫛田の銀杏」は、「博多祝い唄(祝めでた)」にも唄われる県の指定天然記念物で、樹齢約1,000年以上と言われ、ご神木として古くから延命長寿のシンボルとなっています。秋には黄金色に染まった葉が見事です。
本殿脇にある「霊泉鶴の井戸」は、長寿延命のシンボルとされ、地下から湧き出る不老長寿の水といわれています。
初詣に訪れた時には、楼門の天井につり下げられた干支恵方盤を見てみましょう。毎年大晦日に新しい年の恵方を示すように回転されています。
2月の節分の日に行われる節分大祭では、楼門に福を呼び込む日本一大きな「おたふく面」飾られ、豆まきが行われ、多くの人が訪れます。

日本一大きなおたふく面が飾られている櫛田神社の節分祭
写真提供:福岡市
多くの人で賑わう櫛田神社の節分祭
写真提供:福岡市

7月は全国的にも知られる「博多祇園山笠」があります。
700年以上の歴史があり、締め込み姿の男たちが疾走する迫力ある様子はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
博多祇園山笠は、毎年7月1日から15日にかけて開催され、期間中10数メートルの絢爛豪華な飾り山笠が市内10数箇所に立ち並び、県内外から多くの観客が訪れます。
そして、祭り後半の10日から重さ1トンもの舁き山笠が町中を勇壮に疾走し、祭りは、静の山笠から動の山笠へ移り、15日の早朝4時59分の追い山笠で、七基の舁き山笠が5キロ先の回り止め(ゴール)を目指し夜明けの博多の町を駆け抜け祭りのクライマックスを迎えます。
7月15日の追い山笠の櫛田入りはお祭りのクライマックスです。祭りのフィナーレを飾る追い山のスタート地点、クライマックスを見ようと沿道には多くの人々が集まります。
櫛田神社は、博多祇園山笠が奉納される神社で、飾り山笠が6月を除き1年中展示されています。飾り山笠は、国重要無形民俗文化財に指定されており、毎年7月1日に作り替えられます。

ユネスコ無形文化遺産「博多祇園山笠」の飾り山笠
写真提供:福岡市

10月下旬には「博多おくんち」が開催されます。牛車にひかれる神輿行列、ブラスバンド、稚児行列などの祭りの行列は博多の秋の風物詩となっています。是非、櫛田神社をはじめとした博多旧市街の散策をお楽しみください。

櫛田神社
所在地:〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町1-41
電話番号:092-291-2951
開門時間:4:00~22:00(社務所:9:00~17:00)
無休

博多祇園山笠 公式サイト
https://www.hakatayamakasa.com/61866.html

表紙写真提供:福岡市