熊本県南阿蘇村の地獄温泉(清風荘)は有名な湯治温泉

南阿蘇でクアオルト?! ちょっとニッチな南阿蘇への旅

垂玉温泉 瀧日和

ドイツでは「クアオルト」といって温泉なども利用した「療養地」がありますが、日本でも古くから、温泉に入り療養する「湯治」という文化があります。数も種類も豊富な「温泉天国」九州では、全県で楽しめる温泉ですが、今回は南阿蘇村の温泉へ。

南阿蘇村の金滝の滝
写真提供:熊本県観光連盟

熊本市内から約1時間車を走らせ、小さいながらも美しい滝「金龍の滝」を過ぎると、日帰り温泉「垂玉温泉 瀧日和」に到着です。Snow Peak製のトレーラーハウスが休憩処になっていて、入浴後は、木の温もりに包まれるようなセミプライベートな空間で、心地よい風に吹かれ、山の緑を眺めながらゆっくりできるのも魅力です。

垂玉温泉 瀧日和のSnow Peak製のトレーラーハウスの休憩処

さらに山道を登り、進んだ先にあるのが、地獄温泉「清風荘」。こちらは江戸時代から二千年を超える歴史のある温泉で、古くから多くの湯治客が訪れています。地獄温泉「清風荘」には、「奇跡の湯」と呼ばれている「すずめの湯」があり、なんと、足元から「直接」温泉が湧き出ています!地球のエネルギー!を感じてしまいます。

熊本県南阿蘇村の地獄温泉清風荘
写真提供:熊本県観光連盟

晴天の日には、南阿蘇鉄道のトロッコ列車もおすすめです。(運行日は必ず事前にご確認ください)。

南阿蘇鉄道のトロッコ列車
写真提供:熊本県観光連盟

風に吹かれながら、雄大な阿蘇の山々の中を列車で駆け抜けていく爽快感は格別で、列車も駅舎もまるで映画に出てくるような佇まいで絵になります。 

映画のワンシーンのような南阿蘇鉄道のトロッコ列車
写真提供:熊本県観光連盟

また、「異世界への入り口」のような風景がSNSでも話題になった、神秘的な神社「上色見熊野座神社」は熊本県出身の漫画家・緑川ゆき氏のアニメ映画「蛍火の杜へ」の舞台となったことで注目が集まりアニメファンの聖地としても知られています。神殿へ続く参道沿いには97基もの石灯籠が並び、苔むした緑色の世界に陽が差し込む光景はとても幻想的。さらに急な坂を登って行くと、巨大な縦横10mの大風穴にたどり着きます。

熊本県出身の漫画家・緑川ゆき氏のアニメ映画「蛍火の杜へ」の舞台となった上色見熊野座神社1(熊本県高森町)
写真提供:熊本県観光連盟

神社の近くには「高森田楽」という昔ながらの囲炉裏を囲んで炭火で焼く素朴な郷土料理が楽しめるお店もいくつかあります。

囲炉裏でゆっくりと郷土料理が楽しめる高森田楽(熊本県高森町)_
写真提供:熊本県観光連盟

その他、普段入ることのできない牧野で満点の星空に包まれながらの「夜の山散歩」や、「南阿蘇ルナ天文台・オーベルジュ“森のアトリエ”」での天体望遠鏡での星空観察など、南阿蘇にはちょっとニッチですてきな旅のメニューが満載です。

熊本県阿蘇の星空
(写真はイメージです)

あなたの旅の目的地に南阿蘇も加えてみてはいかがでしょう?

バナー_宿泊予約サイト(JAPANiCAN)

みなみあそ観光局
https://minamiaso.info/

表紙写真提供:熊本県観光連盟