
曲水宴(きょくすいのえん)とは、上流から流した酒盃が、前を通り過ぎないうちに詩歌を作り、盃を取り上げて酒を飲む、という優雅な宴です。

「花びらが散る時期に、疫病が流行する」と信じられてきましたが、一方、「桃の花は疫病を封じる力がある」と言われてきました。
桃の花が咲く陰暦3月の最初の巳(み)の日に、水辺に出て小川の水で禊祓い(みそぎはらい)をして、酒を飲み、疫病を鎮めるための行事が「曲水宴」の起源とされているそうです。

「仙巌園」の曲水の庭は、現存する国内の曲水の庭の遺構の中でも最大のもので、建造当時の様子が良好に保存されている貴重な文化財として高く評価されています。

年に1度しか見られない、島津家に伝わる優雅な春の宴です。
日 時: 2025年4月13日(日) 13時30分~14時15分
※雨天の場合は、歌会となり観覧はできません。
覧料: 仙巌園入場料でご覧いただけます。