空から見下ろす軍艦島

フォトジェニックな世界遺産「軍艦島」で、時空を超えたイマジネーションの旅へ

空から見下ろす軍艦島

0.063㎢の中に当時世界最大の人口密度を抱えた絶海の孤島「端島(はしま)」(軍艦島)。
人々の記憶から忘れ去られていたこの島は、明治日本の産業革命遺産のひとつとして2015年に世界遺産に登録されました。

軍艦島デジタルミュージアムの展示

軍艦島観光のおすすめの楽しみ方は、軍艦島上陸の前に「軍艦島デジタルミュージアム」を訪れることです。
ミュージアムでは、VR(バーチャルリアリティ)、巨大スクリーンやプロジェクションマッピングなど最新のデジタル技術であの頃の軍艦島にタイムスリップ!
人口密度世界一の活気溢れる島の人々の様子や、荒々しい自然、上陸ツアーでは見ることのできない、立入禁止区域の画像、映像など、約半世紀前まで確かにそこに存在していた世界に触れることができます。

長崎港から船で約40分のところに位置するこの小さな海底炭坑の島は、岩礁の周りを埋め立てて造られた人工の島です。
岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。最盛期の1960年には約5300人もの人が住み、当時、日本一の人口密度を誇っていました。島内には小中学校や病院などを完備、映画館やパチンコホールなどの娯楽施設もあり生活の全てを島内で賄うことができたそうです。

端島炭坑の石炭はとても良質で、隣接する高島炭坑とともに日本の近代化に大きく貢献しました。しかし、主要エネルギーが石炭から石油へと移行したことにより衰退の一途をたどり、1974年に閉山。島民はさまざまな思いを胸に島を去り無人島となりました。
2009年に一般の方の上陸が可能となり、現在では多くの方が上陸ツアーに参加して軍艦島を訪れています。

ミュージアムで、約80年の間、石炭採掘の産業を軸にこの島で暮らした住民の方々の息吹を感じたら、いざ軍艦島へ上陸!

崩壊が進む軍艦島
写真提供:長崎県観光連盟

軍艦島の廃墟は崩壊が進んでおり、どの廃墟も少しずつ崩壊が進んでいるため、同じ状態では二度と見られないかもしれません。今ここでしか体験できない目の前の一期一会の景色とともに、時空を超えたイマジネーションの旅へ。
フォトジェニックな場所も多いので、カメラやスマホの充電を忘れないようにして下さい。
長崎市内の人気の観光スポット、オランダ坂、出島、浦上天主堂など、長崎の歴史を感じられるスポットも軍艦島と合わせて巡ってみてはいかがでしょうか。

長崎駅から長崎港まではバスで約30分。
長崎港から、軍艦島上陸ツアー船(要予約)に乗船して、軍艦島まで約40分。

MRやVRが体験できる軍艦島デジタルミュージアム
写真提供:軍艦島コンシェルジュ

– 基本情報 –

軍艦島デジタルミュージアム https://www.gunkanjima-museum.jp/

軍艦島
写真提供:長崎県観光連盟

– 基本情報 –

軍艦島上陸周遊クルーズ(運航:有限会社高島海上交通)
所在地:〒850-0035 長崎県長崎市元船町11−22
電話番号:095-827-2470
営業時間:8時~17時
予約・運行状況についてはホームページよりご確認ください。
https://www.gunkanjima-cruise.jp/